平成31年度(令和元年度) 施政方針に関する行政報告



 城山公園につきましては、来園者の安全の確保や城跡景観を向上させるため、野口記念館西側の三の丸広場周辺にある樹木の剪定を今年5月までに完了し、7月には千人殺しの石垣等の除草を行いました。
 平成29年に延岡城が「続日本100名城」に選定され、あわせて「続日本100名城スタンプラリー」が開始されたこともあり、城山公園への来園者数が増えておりますので、今後は来園者の安全を図るための牧水歌碑広場周辺法面の斜面安定化対策工事や、利便性向上のための総合案内板、大手門周辺をより安全に歩行できるための改修工事、石垣等説明板の設置を予定しております。

 国宝や美術品も展示可能な内藤記念館の整備につきましては、延岡産の木材を可能な限り利用するとともに外部エレベーターの設置等も行うこととして設計を見直した上で、今年3月より主体工事に着手し、来年12月までの工期で工事を進めております。和室棟や外構につきましては、「城下町・延岡」を市内外に発信できるよう、現在検討を行っているところです。

 国民文化祭および全国障害者芸術・文化祭につきましては、これまで広く公募を行ってきた結果、現時点で15の事業が開催される予定となっており、また、文化連盟70周年の様々なイベントで積極的に周知活動を行っているところです。
 さらにこの機会をとらえ、歴史文化資源を活用した観光誘客などにつなげるべく、延岡市実行委員会において検討を重ねており、また、市として全庁的な取り組みを行うために、関係各課による「庁内推進本部」を立ち上げるとともに、「国民文化祭・全国障害者芸術文化祭推進室」を設置します。

 野口遵記念館の整備につきましては、これまで4回開催した「市民ワークショップ」や「野口遵記念館を考えるシンポジウム」、さらに先月行いました市民説明会やパブリックコメントによる市民の皆様からの意見募集などを通して、市民の皆様のご意見を可能な限りお聴きしながら、基本設計を取りまとめているところです。
 今後は、実施設計、既存施設の解体工事、埋蔵文化財調査などを経て、令和4年中の開館を目指してまいります。

 市史編さんにつきましては、本年度から文化課に担当職員を配置し、他の自治体の編さん手法や組織体制について調査を行いながら、本市として、今後、必要な組織体制の整備や予算措置について検討したいと考えております。