次に、「新しく・優しく・力強い『現場主義』の地域づくり」についてであります。
合併した旧三町の特色を大切にしながら、市内一律ではなくそれぞれの実情にあった地域振興策を実施することにより、延岡全体の再生を図る「延岡合衆国づくり」につきましては、具体的にはまず、道路の改修や管理、いわゆる「ごそ」の撤去等、地域から非常に強い要望が寄せられている事業を迅速に実施するとともに、実情にあった予算の増額を行いました。
また、地域住民の皆様のご意見を聴きながら、各地域の地域振興プランを作成する考えであり、さらに、一定の金額の範囲内において、これまで以上に迅速かつ機動的に各総合支所内で事業が完結できるよう、事務決裁規程等の改定にも取り組んでおり、来月から施行する考えであります。
島野浦の振興のために新たな活性化事業の創出を目指す「島業」創出支援事業につきましては、今年度、地域おこし協力隊を配置するとともに、今年の秋に市内外から広く活性化策を募集するビジネスプランコンテストを開催することとしており、現在、その準備も含め、地元の「島業」推進協議会と協議を進めております。
また、島浦町在住の住民の皆様を対象にした救急搬送の航路運賃助成事業につきましては、今年4月から実施し、先月末時点で8件の助成を行ったところです。
なお、今年1月に国土交通省離島振興課長を島野浦に招いて講演会等を行うとともに、福岡、東京において島野浦の魚フェアが行われたところです。
また、地域の声、生活者の意見を把握し、市政に最大限反映させるとともに、例えば予算編成において、各部局の「縦割り」型の原案づくりに加えて、生活の場である地域という「面」的な視点で「横串を刺す」ための政策立案プロセスを構築するため、今年6月から地域担当職員制度を試行的にスタートしました。
今月、地域担当職員会議を開催し、市長・副市長に対しての提言もなされたところですが、今後、次年度の予算編成や政策決定に活かしてまいります。あわせて、市民の皆様のご意見を市政運営に反映させるために、「移動市役所」を昨年度8回、今年度は現時点で4回開催したところであり、また、「出前市長室~はよ来ね!市長~」についても、昨年度からこれまでに16回開催し、市民
のニーズや地域課題等をよりきめ細かく把握するとともに、予算措置が必要な事案につきましては、補正予算や新年度の予算編成に反映させているところです。