平成31年度(令和元年度) 施政方針に関する行政報告



 有害鳥獣対策につきましても、国の鳥獣被害防止総合対策事業や中山間地域鳥獣被害防止柵整備事業を活用しながら、防護柵の整備促進を図るとともに、有害鳥獣捕獲対策指導員と有害駆除班員が連携した積極的な捕獲活動の実施や、ジビエ販路拡大の支援等も行ってまいります。
 さらに、山に落葉樹を増やして、動物が里に下りてこなくても生きていけるようにすることや、災害防止の意味から、まず、市が管理する森林に落葉樹を試験的に植えることに取り組んでおり、まずは北方町上崎地域に1ha程度、内装材としても利用できるサクラなどを植林することにしております。

 林業の振興につきましては、宮崎県一の森林面積を誇る本市として、もっと市産材が活用されるための木材供給システムを構築するため、生産・加工・製造・流通・建設までのサプライチェーンの連携強化について検討するための協議会設立を進めているところです。
 また、森林環境譲与税の活用につきましても、今年の6月議会において、県内の他市町村に先駆けて新たに9つの事業を創設したところであり、森林の整備、木材利用の促進や高付加価値化、担い手の育成・確保、普及啓発に取り組んでまいります。
 さらに、特用林産物の販売拡大のため、「金の筍」フェアを東京で行ったほか、冷凍シイタケ商品化に関する試作・研究を進めております。

 水産物漁獲量が平成27年度において全国第7位、九州第2位と、水産都市でもある本市の水産業の振興につきましては、サバの豊漁やサバ缶ブームなどによる魚価の安定がみられる漁船漁業を柱に、ヒオウギ貝の養殖などの複合漁業への取り組みに対する支援を行っています。

 また、水産物の販路拡大につきましては、昨年から東京、大阪、福岡等の関係企業等への訪問や延岡での現地商談会開催などを重ね、既に東京等のスーパーや飲食店での「のべおかの魚」フェアなども実施してきておりますが、今年に入ってからも、大型クルーズ船の料理長を招いて市内の漁業関係者が直接PRを行う試食商談会を市が中心となって開催するとともに、今月、全国各地の水産・食品関係者が集まる東京ビックサイトでの商談会「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に出店するなど、販路拡大のための様々な取組みを行っています。
 今後、東京や福岡等でのフェアを実施するとともに、延岡に東京、大阪等のバイヤー等を招いて行う現地商談会も今年の秋に開催し、新たな協力体制の構築や流通上の課題整理等を行ってまいります。

 加えて、アユ資源回復につきましては、資源量調査をはじめ、稚アユの放流やカワウ駆除区域の拡充など、引き続き、県や関係機関と連携を図りながらアユ資源の保護に取り組んでまいります。